債務整理として任意整理や自己破産、個人再生などがありますが、費用は意外にも重くのしかかってきます。
借金の返済が苦しいのに、その解決のためのお金まで用意しなければならない。督促の電話に追われながら、まとまった費用を捻出するのは、正直かなり難しいですよね。
そんなときの選択肢が「着手金無料」の事務所です。この記事では、着手金なしで今すぐ相談できる事務所と、督促を最短で止める動き方、地元で対面相談したい人向けの探し方まで、債務整理サーチ編集部がまとめました。
目次
お金がなくても、着手金無料なら「今日」動ける
まず、切迫している人に一番伝えたいことから書きます。
着手金がある事務所では、その費用を用意できるまで手続きが始まりません。「お金を貯めてから相談」となり、その間も督促は続きます。一方、着手金無料の事務所なら、依頼したその場で手続きに入れます。
ここが決定的な差です。依頼を受けた事務所は、すぐに貸金業者へ受任通知(介入通知)を送ります。貸金業者はこの通知を受け取ると、あなたへ直接取り立てをすることが法律で禁止されます(貸金業法21条1項)。電話も、自宅への郵便も、勤務先への連絡も止まります。
着手金無料なら、この受任通知を「お金が貯まるのを待たずに」送れます。つまり、督促が止まるまでの時間が最短になります。早い事務所なら依頼当日から数日で、あの鳴り止まなかった電話が静かになります。
お金がないほど、着手金無料の価値は大きい。これは覚えておいてください。
着手金無料で相談できる事務所【タイプ別】
編集部が着手金無料(または業界最安クラス)で相談できる事務所を、特徴のタイプ別に紹介します。順位ではなく、あなたの状況に合うタイプで選んでください。料金は各事務所の公表値をもとにした目安です(税込・2026年7月時点。依頼前に公式サイトで最新条件を必ず確認してください)。
| 事務所 | タイプ | 着手金 | 基本報酬の目安 |
|---|---|---|---|
| 弁護士法人FORWARDジャパン | 費用が業界最安クラス | 5,500円〜 | 1社11,000円〜 |
| はたの法務事務所 | 受付が長く全国対応 | 無料 | 1社20,000円〜 |
| 東京ロータス法律事務所 | 出張・地方対応 | 1社22,000円 | 1社22,000円(出張費一律1万円) |
| 弁護士法人ひばり法律事務所 | 返済の送金まで代行 | 要確認(分割可) | 要確認 |
| みどり法務事務所 | 全国6拠点・低額 | 0円〜 | 1社11,000円〜 |
費用を極限まで抑えたい:弁護士法人FORWARDジャパン
着手金5,500円から、基本報酬も1社11,000円からと、業界最安クラスの料金設定です。弁護士事務所なので、1社140万円を超える借入や複雑な案件まで任せられます。とにかく総額を抑えたい人の第一候補になります。
| 特徴 |
|
| 費用 | 着手金:5,500円~ 解決報酬:11,000円~ ※分割払い対応 自己破産:330,000円~ 個人再生:330,000円~ ※別途実費がかかる場合は要確認 |
| 地域 | 全国対応 |
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受付時間が長く全国対応:はたの法務事務所
着手金は無料で、全国から相談を受け付けています。受付時間が長く、平日の日中に電話できない人でも動けるのが強みです。「まず費用ゼロで相談を始めたい」というニーズに素直に応えてくれます。
| 特徴 |
|
| 費用 | 着手金:無料 基本報酬:20,000円(債権者1社あたり) ※分割払い対応、税別 |
| 地域 | 全国対応 東京、関東地方 |
地方から出張対応してほしい:東京ロータス法律事務所
着手金・基本報酬ともに1社22,000円で、出張費は全国一律1万円という明快な料金です。近くに相談できる事務所がない地方の人でも、費用を読みやすいまま依頼できます。分割払いにも対応しています。
| 特徴 |
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| 費用 | 着手金:22,000円(債権者1社あたり) 基本報酬:22,000円(債権者1社あたり) ※分割払い対応、税込 |
| 地域 | 全国対応 東京、関東地方 |
返済の管理まで任せたい:弁護士法人ひばり法律事務所
弁護士法人ひばり法律事務所は分割払いに対応し、和解後の返済金の送金を代行してくれるのが特徴です。毎月の振込を自分で管理する自信がない人には、この送金代行が心強い支えになります。
全国どこでも低額で:みどり法務事務所
みどり法務事務所は全国6拠点を持ち、基本報酬が1社11,000円からと低額です。着手金も0円からで、初期の持ち出しを抑えたい人に向いています。
着手金無料を選ぶとき、絶対に確認すること
着手金無料はありがたい仕組みですが、無料という言葉だけで決めると後悔することがあります。事務所によっては着手金を無料にする代わりに、基本報酬や成功報酬のほうに費用の比重を置いていることもあるからです。
確認すべきは次の3点です。
相談料が本当に無料か
債務整理は相談無料の事務所がほとんどですが、念のため最初に確認しておくと安心です。無料相談の範囲(何回まで・どの手続きまで)も聞いておきましょう。
着手金以外を含めた「総額」
着手金が0円でも、基本報酬・減額報酬・実費(郵送費など)は別途かかります。とくに減額報酬は、減らせた借金額に対してかかるため総額を大きく左右します。自分のケース(借入先の数・残高)に当てはめた総額を、契約前に出してもらってください。
支払いのタイミングと方法
支払いのタイミングや支払い方法を確認しておくことで、無理なく依頼することができます。着手金が無料でも、分割払いの初回をいつから始めるのか、月額はいくらかを詰めておけば、後から「聞いていない」と慌てることがありません。
今すぐ督促を止めたい人の動き方
督促が続いていて一刻も早く止めたい。その場合の動き方を、時間の流れで整理します。
| タイミング | やること |
|---|---|
| いま(深夜・休日でも) | 着手金無料の事務所のメール・電話窓口に問い合わせる。借入先・残高・滞納期間をメモにまとめておく |
| 相談(当日〜翌営業日) | 無料相談で方針と総額を確認。着手金なしなら、その場で依頼まで進める |
| 依頼直後 | 事務所が受任通知を発送。届いた業者からの取り立てが止まる |
| 数日〜 | 直接の督促が停止。以降の連絡窓口は事務所に一本化される |
ポイントは、無料相談だけの段階では督促は止まらないことです。止まるのは依頼(契約)して受任通知が発送されてからです。急ぐなら、相談の場でそのまま依頼まで進めるかを判断してください。
なお、すでに裁判所から書類(訴状や支払督促)が届いている人は、放置する時間だけ差押えが近づきます。書類が届いた事実は、最初の問い合わせで必ず伝えてください。事務所の初動が変わります。
地元の事務所に対面で相談したい人へ
「電話やメールより、地元の事務所に行って顔を見て相談したい」という人も多いはずです。書類をその場で見せられますし、通いやすさは手続き中の安心につながります。
対面を重視するなら、次の順番で探すのがおすすめです。
- まず「お住まいの地域名+債務整理」で、通える範囲の事務所を探す
- 着手金・相談料が無料か、総額はいくらかを電話で確認する
- 督促が続いている場合は、対面予約を待つ間に、全国対応の事務所へ先に問い合わせて督促だけ止めておく
地域で探す場合も、判断基準は同じです。着手金の有無だけでなく、基本報酬・減額報酬を含めた総額と、通いやすさの両面で選んでください。当サイトの24時間365日相談を受け付けている事務所のまとめも、急ぎの窓口探しに使えます。
弁護士と司法書士、どちらに頼む?140万円の壁
着手金無料の事務所には、弁護士事務所と司法書士事務所の両方があります。依頼先を決める前に、権限の違いを知っておいてください。
認定を受けた司法書士(認定司法書士)が代理人として交渉・訴訟できるのは、1社あたりの借入額が140万円以下の案件に限られます。簡易裁判所の管轄が140万円以下と定められていること(裁判所法33条)に基づく、司法書士法3条の決まりです。
- 1社140万円以下 → 司法書士でも弁護士でも依頼できる(司法書士は費用が抑えめ)
- 1社140万円超 → 弁護士に依頼する(司法書士では代理できない)
- 自己破産・個人再生で裁判所対応まで任せたい → 弁護士が安心
借入先が複数に分かれていて各社140万円以下なら、合計が大きくても司法書士に頼めます。1社に大口が集中している人は、最初から弁護士のほうが早いです。借入先ごとの残高をメモしてから相談すると、この仕分けがその場で終わります。
収入が少ない人は法テラスの立替制度も
着手金無料の事務所でも、基本報酬や実費は発生します。それすら厳しいという人は、法テラス(日本司法支援センター)の民事法律扶助を検討してください。
収入・資産が一定の基準以下なら、弁護士・司法書士費用を法テラスが立て替え、後から毎月少額ずつ返す制度が使えます。目安は次のとおりです。
| 債権者数 | 着手金の立替目安 | 実費目安 |
|---|---|---|
| 1社 | 33,000円 | 10,000円 |
| 2社 | 49,500円 | 15,000円 |
| 3社 | 66,000円 | 20,000円 |
| 4社 | 88,000円 | 20,000円 |
(出典:法テラス「任意整理 費用の目安」)
生活保護を受けている場合は、立て替えた費用の返済が猶予・免除されることもあります。「お金がないから相談できない」という心配は、思っているより不要です。
着手金無料の債務整理でよくある質問
督促はいつ止まる?
依頼(契約)後に事務所が受任通知を発送し、業者に届き次第、直接の取り立ては法律で止まります。最短で即日〜数日が目安です。無料相談だけでは止まらないので、急ぐ人はその場で依頼まで進めてください。
差押えが近いサインは?
いきなり給料が差し押さえられることはなく、必ず裁判所からの書類(訴状・支払督促)が先に届きます。その書類が来たら、残り時間は少ないサインです。届いた日のうちに相談してください。
お金が全くなくても依頼できる?
着手金無料・分割払いの事務所を選べば、手元にお金がなくても始められます。それも難しければ法テラスの立替制度があります。督促を放置する時間のほうが、金銭的にも精神的にも損です。
家族や会社にバレない?
受任通知が届くと、自宅や勤務先への直接連絡が原則止まるため、むしろ依頼したほうが知られにくくなります。書類の送り方も相談時に配慮してもらえます。
まとめ:着手金無料は「今すぐ動く」ための最短ルート
着手金無料の事務所は、手元にお金がなくても、督促に追われている今この瞬間から動き出せる選択肢です。受任通知を待たせずに送れる分、督促が止まるまでの時間が最短になります。
ただし、無料なのは着手金だけで、基本報酬や実費は手続きの中で発生します。着手金の有無だけでなく、総額と支払い方法まで確認しておきましょう。できるだけ初期費用を抑えて返済を継続することが、今後、計画的に完済を進めていくためのポイントになります。
督促が続く夜は長く感じますが、動き出せば必ず終わりに向かいます。まずは着手金無料の窓口に、状況をひとつ伝えてみてください。





